ハイデガー著作リスト、年代順

 

ハイデガーの思想の流れを追うには、年代順に著作たけでなく、講義録も読む必要があります。バラバラだとわかりにくいので、ひとまず年代順に、これを読めばよいというリストを作成しました。

 

 

○1910年から
■全集第1巻『初期論文集』岡村信孝+丸山徳次+ハルトムートブフナー+エヴェリンラフナー訳

○1919年
■第56/57巻『哲学の使命について』北川東子+エルマーヴァインマイアー訳
■第58巻『現象学の根本問題』虫明茂, 池田喬, ゲオルグ・シュテンガー訳

1920年
■第60巻『宗教的生の現象学』(Phanomenologie des religiosen Lebens)
■第61巻『アリストテレス現象学的解釈/現象学的研究入門』門脇俊介, コンラート・バルドゥリアン訳

○1922年
■第62巻『アリストテレスのいくつかの論文の現象学的な解釈--存在論と論理学のために』(Phanomenologische Interpretationen ausgewahlter Abhandlungen des Aristoteles zur Ontologie und Logik)

○1923年
■第63巻『オントロギー(事実性の解釈学)』篠憲ニ+エルマーヴァインマイアー+エベリンラフナー訳
■第17巻『現象学的研究への入門』加藤精司・ハルダー訳、創文社


1924年
■第64巻『時間の概念』(Der Begriff der Zeit)
■第18巻『アリストテレス哲学の根本概念』(Grundbegriffe der aristotelischen Philosophie)
■第19巻『プラトンの「ソフィスト」』(Platon: Sophistes)

○1925年
■第20巻『時間概念の歴史への序説』常俊宗三郎ほか訳
■第21巻『論理学―真性への問い』佐々木亮+伊藤聡+セヴェリンミュラー

○1926年
■第22巻『古代哲学の根本諸概念』左近司祥子+ヴィルクルンカー訳

○1927年
■第23巻『トマス・アクィマスからカントまでの哲学の歴史』(Geschichte der Philosophie von Thomas v. Aquin bis Kant)
■第2巻『有と時』辻村公一+ハルトムートブフナー訳
■第24巻『現象学の根本諸問題』溝口兢一ほか訳
■第25巻『カントの純粋理性批判現象学的解釈』石井誠士+仲原孝+セヴェリンミュラー

○1928年
■第26巻『論理学の形而上学的な始元諸根拠』酒井潔, ヴィル・クルンカー訳
■第27巻『哲学入門』(Einleitung in die Philosophie)


○1929年
■第3巻『カントと形而上学の問題』 門脇卓爾, ハルトムート・ブフナー訳
■第28巻『ドイツ観念論と現代の哲学的問題状況』
■第29/30巻『形而上学の根本諸概念:世界‐有限性‐孤独』原栄峰+セヴェリンミュラー

○1930年
■第31巻『人間的自由の本質について』齋藤義一+ヴォルフガンクシュラーダー訳
■第32巻『ヘーゲル精神現象学』』藤田正勝+アルフレドグッツオーニ訳

○1931年
■第33巻『アリストテレス、『形而上学』第9巻1-3――力の本質と現実性について』岩田靖夫+天野正幸+篠沢和久+コンラートバルドリアン訳
■第34巻『真理の本質について――プラトンの洞窟の比喩と『テアイテトス』』(細川亮一+イーリスブフハイム訳

○1932年
■第35巻『西洋哲学の元初』(Der Anfang der abendlandischen Philosophie (Anaximander und Parmenides))

○1933年
■第36/37巻『有と真理』(Sein und Wahrheit)

○1934年
■第38巻『言葉への問いとしての論理学について』
■第39巻『ヘルダーリンの讃歌「ゲルマーニエン」と「ライン」』木下康光+ハインリヒトレチアック訳

○1935年
■第40巻『形而上学入門』岩田靖夫+ハルトムートブフナー訳
■第41巻『物への問い――カントの超越論的原則論に向けて』高山守+クラウスオピリーク訳

○1936年
■『シェリング「人間的自由の本質について」』
■第43巻『ニーチェ、芸術としての力への意志』薗田宗人+セバスティアンウンジン訳

○1936-1938
■第65巻『哲学への寄与――性起について』大橋良介, 秋富克哉, ハルトムート・ブフナー訳

○1937年
■第44巻『西洋的思惟におけるニーチェ形而上学の根本的立場同一なるものの永劫回帰についての教説』
■第45巻『哲学の根本的問い――「論理学」精選「諸問題」』山本幾生ほか訳

○1938年
■第46巻『ニーチェ反時代的考察』

○1939年
■第47巻『「認識としての権力への意志」についてのニーチェの教説』

○1940年
■第48巻『ニーチェ、ヨーロッパのニヒリズム』(薗田宗人+ハンスブロッカルト訳

○1941年
■第49巻『ドイツ観念論形而上学』菅原潤, ゲオルク・シュテンガー訳
■第50巻『ニーチェ形而上学/哲学入門――思索と詩作』(秋富克哉+神尾和寿+ハンス=ミヒャエルシュパイアー訳、2000/06)
■第51巻『根本諸概念』(角忍+エルマーヴァインマイアー訳、1987/05)
■第52巻『ヘルダーリンの讃歌『回想』』(三木正之+ハインリッヒトレチアック訳、1989/07)


○1942年
■第53巻『ヘルダーリンの讃歌「イスター」』三木正之+エルマーヴァインマイアー訳
■第54巻『パルメニデス』(北嶋美雪+湯本和男+アルフレドグッツオーニ訳、1999/12)

○1943年
■第55巻『ヘラクレイトス』(辻村誠三+岡田道程+アルフレドグッツォーニ訳、1990/12)

○1951年
■第8巻『思惟とは何の謂いか』

○1955年
■第10巻『根拠律』

○1955-1957
■第11巻『同一性と差異』

 

 

以下は複数年にわたる論集


○1936-1968
■第4巻『ヘルダーリンの詩作の解明』(濱田恂子+ブッハイム訳)(1936-1968)

○1935-46
■第5巻『杣径』茅野良男+ブロッカルト訳
 「芸術作品の起源」「世界像の時代」「ヘーゲルの経験概念」「ニーチェの言葉「神は死せり」「詩人たちは何のために」「アナクシマンドロス箴言

○1919-1958
■第9巻『道標』辻村公一+ハルトムートブフナー訳

○1950-1959
■第12巻『言葉への途上』亀山健吉+グロース訳
 「言葉」(1950)、「詩における言葉」(1952)、「言葉についての対話より」(1953/54)、「言葉の本質」(1957/58)、「語」(1958)、「言葉への道」(1959)

○1910-1986
■第13巻『思惟の経験から』(東専一郎+芝田豊彦+ハルトムートブフナー訳、1994/07)
○1962-1964
■第14巻『思索の事柄へ』

○1951-1973
■第15巻『ゼミナール』
 一部が『四つのセミネール』に

○1910-1976
■第16巻『演説、挨拶、追憶、祝辞、呼びかけ』