お勧めのハイデガー入門書
ハイデガーを読み始める人のために入門書を紹介したい。
ハイデガー全般について、この三冊を読もう。
ハイデガー / 木田元著 岩波書店 , 2001.11. - (岩波現代文庫 ; 学術 ; 67)
目次
序論(『存在と時間』との出会い;ハイデガーの生涯 ほか)
第1章 『存在と時間』について―「世界内存在」の概念を中心に(存在論と現象学;存在論への通路としての人間存在 ほか)
第2章 「時間と存在」の章をめぐって(「時間と存在」の章;『現象学の根本問題』 ほか)
第3章 哲学史への新たな展望(『ニーチェ』講義;「力への意志」の哲学 ほか)
ハイデガー : 存在の歴史 / 高田珠樹 [著]: 講談社 , 2014.10. - (講談社学術文庫 ; [2261])
内容説明
存在が荒々しく立ち現れると同時に隠蔽され忘却されていった古代ギリシャ以来、存在把握は劇的 に変動し、現在、忘却の彼方に明滅するものとしてのみ存在は現前する―。存在論の歴史を解体・破壊し、根源的な存在経験を取り戻すべく構想された『存在と 時間』の成立過程を追い、「在る」ことを根源的に捉えようとしたハイデガーの思想の精髄にせまる。
目次
序章 ギリシャの旅
第1章 カトリックの庇護の中で
第2章 葛藤と模索
第3章 雌伏の時代
第4章 『存在と時間』
第5章 ナチズムへの加担と後年の思索
ハイデガー : 存在の謎について考える / 北川東子著 日本放送出版協会 , 2002.10.
目次
1 存在にどう取り組むか―方法の問題(「存在そのもの」について考える;「意味」の解明を試みる;根本的な問いを考える)
2 「自分が存在している」という事実をどう捉えるか(「自分」というのはなにか;自分は、「世界のうちにいる存在」である;「世界のうちにいる」とはどのようなことか)
3 時間性の問題―「存在の意味」とは「時間性」のことである
次は『存在と時間』の入門書を三冊。
ハイデガー「存在と時間」入門 / 渡邊二郎編: 講談社 , 2011.11. - (講談社学術文庫 ; [2080])
哲学者マルティン・ハイデガーの主著にして、二十世紀の思想界に衝撃と多大な影響を与え、現代 哲学の源流として今なおその輝きを増しつづける現代の古典『存在と時間』。その新しさのゆえに難解とされてきた、ハイデガーが企図した哲学の革新性とはな にか?西洋近現代哲学研究の泰斗と気鋭の後進が精緻かつ平易に解説する、ハイデガー哲学入門。
目次
第1章 『存在と時間』の基本構想(『存在と時間』の主題設定;『存在と時間』の課題と計画;『存在と時間』の方法態度)
第2章 現存在の予備的な基礎的分析(その1)(現存在分析論の端緒;世界の世界性;世人)
第3章 現存在の予備的な基礎的分析(その2)(内存在そのもの;気遣い;存在と真理)
第4章 現存在と時間性(その1)(現存在の全体存在;現存在の本来的な存在;現損存在の本来的な全体存在と時間性)
第5章 現存在と時間性(その2)(本章の課題と構成;時間性と日常性;時間性と歴史性;時間性と通俗的な時間概念)